Monthly Onsen
10月の温泉旅はどこへ?
— 山の紅葉本番
渓谷と山の温泉地が燃える月。紅葉露天という日本の温泉の最高峰を味わうなら今。ピークの週末を外し、色づき始めの平日を狙うのが一人旅の特権です。
由布院温泉大分県・東京から約210分
朝霧放射冷却の朝、金鱗湖と盆地が霧に沈む幻想的な風景。
紅葉由布岳山麓と金鱗湖畔の紅葉(例年11月頃)。
駅通りの賑わいを抜けた先、金鱗湖の朝霧と裏路地のギャラリーが由布院の本当の顔です。
日光湯元温泉栃木県・東京から約165分
草紅葉と紅葉戦場ヶ原の草紅葉から始まる関東最速級の秋(例年9月下旬〜)。
湯ノ湖一周と源泉地帯の湯畑歩きを。硫黄の匂いの向こうに、観光地・日光と別の顔があります。
四万温泉温泉群馬県・東京から約160分
紅葉四万川沿いと奥四万湖の紅葉。青い湖面との対比が見事。
四万ブルーの奥四万湖と、レトロな積善館の夜。写真で見たあの風景の実物は想像以上です。
乳頭温泉温泉秋田県・東京から約210分
ブナ紅葉ブナの森が金色に染まる短い秋(例年10月中旬〜下旬)。
七湯すべて泉質が違います。湯めぐり帖を手に、前回入れなかった秘湯を目指してもう一度。
三朝温泉鳥取県・東京から約240分
三徳山の紅葉投入堂を包む山全体が色づきます(例年10月下旬〜)。
河原風呂に入りそびれていたら、それだけで再訪の理由になります。三徳山投入堂への参拝登山も。
那須温泉栃木県・東京から約105分
先行紅葉茶臼岳周辺は関東最速級の紅葉(例年9月下旬〜10月上旬)。
御用邸の森「那須平成の森」や殺生石の賽の河原など、高原の歩く那須は牧場の那須と別物です。
塩原温泉栃木県・東京から約130分
渓谷紅葉箒川の渓谷全体が色づく塩原のハイライト(例年10月下旬〜)。
11種の泉質を巡る「湯めぐり」こそ塩原の真髄。前回と違う湯に入れば別の温泉地です。
湯河原温泉神奈川県・東京から約70分
みかん山肌がみかん色に染まる収穫期。みかん狩りも楽しめます。
万葉公園の独歩の湯から奥湯河原へ。箱根の隣で、これほど静かな谷があることに驚きます。
鳴子温泉宮城県・東京から約180分
鳴子峡大深沢橋から望む峡谷の紅葉は東北屈指(例年10月下旬〜11月上旬)。
9種の泉質を湯めぐり手形で。前回と違う宿の湯に入るだけで、鳴子は何度でも新しい。
黒川温泉熊本県・東京から約210分
紅葉渓谷の露天から見上げる紅葉。人気のピークでもあり平日推奨。
入湯手形でまだ入っていない露天へ。30の宿すべて湯が違うから、黒川は何度でも未完です。
伊香保温泉群馬県・東京から約120分
紅葉河鹿橋の紅葉ライトアップは伊香保随一の秋景色(例年10月下旬〜)。
石段を上り切った先の伊香保神社と、その奥の河鹿橋まで。参道の上こそ伊香保の本領です。
蔵王温泉山形県・東京から約150分
紅葉山頂から里へ下りる紅葉のグラデーション(例年9月下旬〜)。
冬の樹氷だけが蔵王ではありません。夏のお釜の火口湖と、強酸性の湯は季節を問わず本物です。
野沢温泉温泉長野県・東京から約140分
野沢菜の収穫野沢菜の収穫と漬け込みの季節。村が最も村らしい頃。
13の外湯を全部巡りましたか。麻釜の源泉で野沢菜を茹でる里の暮らしは、スキーと別の野沢です。
湯田中・渋温泉長野県・東京から約120分
林檎と紅葉信州りんごの最盛期。志賀高原の紅葉も例年10月頃。
猿だけ見て帰るのはもったいない。石畳の渋温泉で九湯めぐりをすれば、昭和にタイムスリップです。
下呂温泉岐阜県・東京から約210分
飛騨の実り新米と秋の山の幸が食卓に並ぶ、飛騨路の実りの季節。
温泉街の対岸、飛騨川越しに眺める夜景と、噴泉地の開放感。歩いてこそ下呂は面白い。
城崎温泉兵庫県・東京から約210分
カニ前の静けさ解禁前の落ち着いた季節。但馬牛と秋の日本海の幸をゆっくり。
七つの外湯、全部入りましたか。浴衣で下駄を鳴らして巡る夜の柳並木は何度来ても正解です。
登別温泉北海道・東京から約210分
紅葉地獄谷を囲む森が色づく短い秋(例年10月中旬頃)。
地獄谷の遊歩道の先、大湯沼の川の天然足湯まで歩きましたか。森の中の足湯は道内屈指の体験です。
定山渓温泉北海道・東京から約180分
紅葉渓谷全体が燃える定山渓の代名詞(例年10月上旬〜中旬)。
定山渓ダムと豊平川の渓谷遊歩道へ。札幌の奥座敷は、歩くと想像以上に山深い。
鬼怒川温泉栃木県・東京から約120分
龍王峡の紅葉渓谷が色づく鬼怒川のハイライト(例年10月下旬〜11月中旬)。
大型旅館だけが鬼怒川ではありません。龍王峡の遊歩道と吊橋を歩けば渓谷美の宝庫です。
箱根温泉神奈川県・東京から約85分
紅葉仙石原のすすき野原と芦ノ湖畔の紅葉が見頃を迎えます。
定番の湯本・強羅を離れ、芦之湯や仙石原の奥箱根へ。同じ箱根でも湯質と静けさが別物です。
公的データで見る10月の混み具合
観光庁「宿泊旅行統計調査」(2025年確定値)の客室稼働率で、10月の混み具合を県単位で確認できます。 年平均との差がマイナスの県は「10月が普段より空く県」——狙い目です。全国平均は66.6%。
| 都道府県 | 10月の客室稼働率 | 年平均との差 |
|---|---|---|
| 北海道 | 63.2% | +1.9pt |
| 群馬県 | 49.2% | +2.5pt混みやすい |
| 長野県 | 42.4% | +3.4pt混みやすい |
| 大分県 | 58.2% | +3.9pt混みやすい |
| 兵庫県 | 65.5% | +4.5pt混みやすい |
| 神奈川県 | 70.8% | +4.9pt混みやすい |
| 熊本県 | 64.7% | +5.9pt混みやすい |
| 鳥取県 | 58.5% | +6.4pt混みやすい |
| 山形県 | 57.5% | +7.2pt混みやすい |
| 栃木県 | 62.8% | +7.6pt混みやすい |
| 岐阜県 | 63.6% | +7.6pt混みやすい |
| 宮城県 | 68.2% | +8.1pt混みやすい |
| 秋田県 | 60.4% | +12.4pt混みやすい |
出典: 観光庁「宿泊旅行統計調査」2025年確定値(全施設タイプ計の客室稼働率)。県全体の数値のため、個別の温泉地とは傾向が異なる場合があります。