Monthly Onsen
11月の温泉旅はどこへ?
— 里の紅葉とカニ解禁
紅葉が里へ下り、日本海側では松葉ガニが解禁される月。食と紅葉の両取りができる、温泉旅の当たり月です。
由布院温泉大分県・東京から約210分
朝霧放射冷却の朝、金鱗湖と盆地が霧に沈む幻想的な風景。
紅葉由布岳山麓と金鱗湖畔の紅葉(例年11月頃)。
駅通りの賑わいを抜けた先、金鱗湖の朝霧と裏路地のギャラリーが由布院の本当の顔です。
四万温泉温泉群馬県・東京から約160分
紅葉四万川沿いと奥四万湖の紅葉。青い湖面との対比が見事。
四万ブルーの奥四万湖と、レトロな積善館の夜。写真で見たあの風景の実物は想像以上です。
和倉温泉石川県・東京から約180分
寒ブリ能登の寒ぶりの季節。脂の乗りは日本海の冬の贈り物。
宿の食事だけで帰らず、能登の朝市や七尾の食祭市場へ。半島の食文化は驚くほど深い。
三朝温泉鳥取県・東京から約240分
三徳山の紅葉投入堂を包む山全体が色づきます(例年10月下旬〜)。
河原風呂に入りそびれていたら、それだけで再訪の理由になります。三徳山投入堂への参拝登山も。
修善寺温泉静岡県・東京から約120分
遅い紅葉修善寺自然公園のもみじ林は伊豆ならではの遅い見頃(例年11月中旬〜12月上旬)。
竹林の小径は朝7時前が別世界。誰もいない石畳と川音だけの修善寺を知ると戻れません。
塩原温泉栃木県・東京から約130分
渓谷紅葉箒川の渓谷全体が色づく塩原のハイライト(例年10月下旬〜)。
11種の泉質を巡る「湯めぐり」こそ塩原の真髄。前回と違う湯に入れば別の温泉地です。
湯河原温泉神奈川県・東京から約70分
みかん山肌がみかん色に染まる収穫期。みかん狩りも楽しめます。
万葉公園の独歩の湯から奥湯河原へ。箱根の隣で、これほど静かな谷があることに驚きます。
鳴子温泉宮城県・東京から約180分
鳴子峡大深沢橋から望む峡谷の紅葉は東北屈指(例年10月下旬〜11月上旬)。
9種の泉質を湯めぐり手形で。前回と違う宿の湯に入るだけで、鳴子は何度でも新しい。
黒川温泉熊本県・東京から約210分
紅葉渓谷の露天から見上げる紅葉。人気のピークでもあり平日推奨。
入湯手形でまだ入っていない露天へ。30の宿すべて湯が違うから、黒川は何度でも未完です。
伊香保温泉群馬県・東京から約120分
紅葉河鹿橋の紅葉ライトアップは伊香保随一の秋景色(例年10月下旬〜)。
石段を上り切った先の伊香保神社と、その奥の河鹿橋まで。参道の上こそ伊香保の本領です。
伊豆長岡温泉静岡県・東京から約95分
富士くっきり空気が澄み、パノラマパークからの富士が最も美しい季節。
温泉街の外へ少し。パノラマパークから望む富士と駿河湾は、伊豆長岡の隠れた主役です。
野沢温泉温泉長野県・東京から約140分
野沢菜の収穫野沢菜の収穫と漬け込みの季節。村が最も村らしい頃。
13の外湯を全部巡りましたか。麻釜の源泉で野沢菜を茹でる里の暮らしは、スキーと別の野沢です。
湯田中・渋温泉長野県・東京から約120分
林檎と紅葉信州りんごの最盛期。志賀高原の紅葉も例年10月頃。
猿だけ見て帰るのはもったいない。石畳の渋温泉で九湯めぐりをすれば、昭和にタイムスリップです。
城崎温泉兵庫県・東京から約210分
松葉ガニ解禁は例年11月上旬。カニのために城崎へ来る価値があります。
七つの外湯、全部入りましたか。浴衣で下駄を鳴らして巡る夜の柳並木は何度来ても正解です。
鬼怒川温泉栃木県・東京から約120分
龍王峡の紅葉渓谷が色づく鬼怒川のハイライト(例年10月下旬〜11月中旬)。
大型旅館だけが鬼怒川ではありません。龍王峡の遊歩道と吊橋を歩けば渓谷美の宝庫です。
有馬温泉兵庫県・東京から約180分
紅葉瑞宝寺公園の紅葉は「日暮しの庭」と呼ばれた名所(例年11月)。
金の湯だけで帰っていませんか。銀泉との入り比べと、坂の路地の寺町散歩が二度目の有馬です。
道後温泉愛媛県・東京から約180分
みかん愛媛みかんの最盛期。搾りたてジュースの飲み比べを。
本館だけが道後ではありません。飛鳥乃湯泉の現代アート湯屋と、椿の湯の地元感も味わって。
箱根温泉神奈川県・東京から約85分
紅葉仙石原のすすき野原と芦ノ湖畔の紅葉が見頃を迎えます。
定番の湯本・強羅を離れ、芦之湯や仙石原の奥箱根へ。同じ箱根でも湯質と静けさが別物です。
熱海温泉静岡県・東京から約45分
澄む海空気が澄み、初島や大島まで見渡せる展望露天の季節。
駅前の賑わいの先へ。路地裏の喫茶と糸川沿いを歩けば、昭和の温泉町の素顔に会えます。
公的データで見る11月の混み具合
観光庁「宿泊旅行統計調査」(2025年確定値)の客室稼働率で、11月の混み具合を県単位で確認できます。 年平均との差がマイナスの県は「11月が普段より空く県」——狙い目です。全国平均は65.4%。
| 都道府県 | 11月の客室稼働率 | 年平均との差 |
|---|---|---|
| 長野県 | 37.4% | -1.6pt |
| 群馬県 | 48.0% | +1.3pt |
| 静岡県 | 60.5% | +4.5pt混みやすい |
| 宮城県 | 65.5% | +5.4pt混みやすい |
| 兵庫県 | 66.6% | +5.6pt混みやすい |
| 神奈川県 | 72.1% | +6.2pt混みやすい |
| 鳥取県 | 59.8% | +7.6pt混みやすい |
| 栃木県 | 63.4% | +8.2pt混みやすい |
| 愛媛県 | 65.8% | +8.6pt混みやすい |
| 大分県 | 63.1% | +8.8pt混みやすい |
| 熊本県 | 67.9% | +9.1pt混みやすい |
| 石川県 | 67.4% | +10.4pt混みやすい |
出典: 観光庁「宿泊旅行統計調査」2025年確定値(全施設タイプ計の客室稼働率)。県全体の数値のため、個別の温泉地とは傾向が異なる場合があります。