
夏目漱石(1867–1916)
『坊っちゃん』
× 道後温泉
テーマ
職場の人間関係・正義感
正しさだけで組織を動かすのは難しい。でも、自分の中の正義を捨てすぎると心がすり減る。
3分要約
東京育ちの若い教師・坊っちゃんが松山の中学校に赴任し、腹黒い同僚「赤シャツ」やお調子者の「野だいこ」と衝突しながらも、自分の信念を曲げずに生きようとする物語。痛快な語り口の裏に、組織と個人の摩擦、友情と裏切り、都市と地方の価値観の違いが描かれている。
名シーン
赴任初日、坊っちゃんは道後温泉に飛び込み「坊っちゃん湯」と呼ばれる。その後、天ぷらそばや団子を食べたことを誇張した噂を立てられ、職員室で孤立していく。温泉は坊っちゃんが唯一くつろげる場所だった。
現代の仕事・人生に置き換えると
「赤シャツ」のような立ち回り上手な人間は今の職場にもいる。空気を読みすぎると自分を失い、読まなすぎると孤立する。坊っちゃんが体現する「バカ正直だけど信頼できる人」のあり方は、現代でも根強い支持を持つ。
温泉地との縁
松山・道後温泉は物語の舞台そのもの。坊っちゃんが毎日通った道後温泉本館は現在も営業中(改修中も一部公開)。松山市内には「坊っちゃん列車」が走り、文学の余韻を肌で感じられる。
- ▸道後温泉本館(重要文化財)で入浴体験
- ▸坊っちゃん列車(市内電車)で街を巡る
- ▸松山城から市内を一望
- ▸漱石ゆかりの宿・松山市立子規記念博物館
モデルコース
1泊2日次に読む:
吾輩は猫である(夏目漱石)三四郎(夏目漱石)伊豆の踊子(川端康成)
